欲しいのは他人事ではなく我が事

欲しいのは他人事ではなく我が事

 2月1日、今日からまた値上げそれも生鮮食品が値上がりしているので庶民が加工食品に逃げるとそれを追っかけるように今月はそれらのものを重点的に値上げすると。日本政府のすることはいつでも庶民虐めにしか見えない、コメが突然消えて去年から一気に値上がりしても政府は何事もなかったかのように「そのうち下がるでしょう」と言っていたが一向に下がる気配がない、しぶしぶ備蓄米の放出を決めたが何時からとは言わない(脅せば業者が放出する?)。特に冷凍食品が人気になるとそこに的を絞り値上げの嵐だ。エンゲル係数が爆上がりしてさながら後進国の食糧事情のような有様だが政府は一向に気にしない、農政無策が生んだこの国の異常な食料ハイパーインフレ、政治の姿を早く国民主体のスタイルに替えないとこのままでは庶民は食うこともままならなくなる。今来年度予算を野党と折衝しているが石破政権は日本をどんな国にしようとしているのか「楽しい国」にすると?、人をバカにしたようなキャッチフレーズにしか見えない、景気そのものがちっとも良くなっていないのに物価だけが独り歩きする社会が何故楽しい国になるのか、要するに政府が消費税を上げなくても物価が上がれば自動的に消費税額は上がっていく、取る方の政府は楽しいだろうが取られる国民は首を絞めつけられるばかり、そして使われる税金は国民には回らずどこか知らないところにいつの間にか消えていく、そして「福祉にかかり過ぎ」と口を開けば消費税が消える理由を言うが企業に回す補助金のことは一言も言わず、「今年も企業からの税金が最高だった」と、補助金をザルのように出せば返ってくるカネだって上がるに決まっている。結果として企業の努力なく先端分野の競争力は殺がれていくばかり、日本そのものが劣化していることには気づかず政治と企業の癒着で根っ子の腐った国はインフラと人心の劣化で崩壊を待つばかり、イヤなところから眼を背け都合の良いことばかり見せるお笑い型政治は今年もどこに向けて進むのか?、歩いていてもいきなり穴ぼこに吸い込まれて消えてしまう国に安全安心は期待できないのでは。

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6 months ago

来年も鬼が大笑いする

 もう一ト月近く雨が降らない?列島の太平洋側、洗濯には毎日困らないが老人は増々皺が増え脳も水分がなくなり皮膚よりもさらに皺が増えて何だかコトコト音が聞こえてきそうな今日この頃、そんな干からびた脳の代わりに最近はAIが増々人間に近づきつつあるという喜ばしい?話がありぎこちなかった外国語の翻訳もこれまで中国語のような日本語があまり見えなくなってきた。まそれは今まで英語を訳していたのが中国人アルバイトだったという話にすぎないがところで参加25か国のOECDの中で日本人の能力がトップクラスだったととっても嬉しそうにメディアが報道していたのが印象的だった、でも幸福度は最下位だったという報道はどこかに消し飛んでいて多分日本人の耳には入っていないのでは、ハハ、そんなに優秀な日本人があのオウム事件の時もそうだったが、どうしてヤスヤスと反日カルトに洗脳されてしまうのか?という素朴な問いに答えられる優秀な日本人がいったい何人いるのか、そんな優秀な日本人に変わりこの脳がカラカラ音のする老人がお答えしよう、それは日本の教育が洗脳するために出来ているからに他ならない、ハハだから本当は学校に行きたがらない子供の方が正常なのであるこの国では。さてそんな判り切ったことはさておき、政府では闇バイトを調べていた調査団が石破総理にその報告書を出したんだとか?、ま時期からして中間報告なのか知らないがこれで闇バイトの真相もまた藪の中に隠されてしまいそう、少なくとも政府要人の中にワザワザ藪に手を突っ込んで(猛毒?)ヘビを引きずり出す強者がいるとは思われない、ヘヘ。ニュースでは韓国や欧州の政治の雲行きが分らなくなってきていて2025年は混迷がますがいたって健康な日本の政治は晴れやかみたいな雰囲気で、まずはめでたい正月が来そうなニッポン見たいだが、本当にそうか?、それこそ雲海の中の街みたいな幻想的な風景にすぎないとカラカラ頭の老人には見えるのだが、この国のトップの人たちの頭は潤いすぎて脳ミソが(黄金色の洗脳液で)タップンタップンしているのではないか?、へへ。

2 months ago

金ぴかの夢

4月23日のフジTVの放送で再び生まれ変わりの少年の話題を見てかつて海外では何度かそうした事例があることは放送されていたが日本で具体的にそういう事例がまた出てきたことに驚かされた、しかも二人とも太平洋戦争で戦死した人物だったことで23日の事例はフジTVがまるでその話の内容が美談であるかのように美しく編集されていたが、実際には恋人を残して特攻隊に自ら志願した彼が死ぬ間際まで恋人に[ごめん]と泣きながら死んでいった無念から成仏しきれずにそのまま霊が子供にのりうつってしまった可能性もあったと私には見えた。というのも生まれ変わりの二人とも戦死という悲惨な死に方をしていた人物でしかもわずか80年という短い年月で再び生を得ることなど考えられないことだからだ、というのも実は私も幼い頃彼らとは違うが同じような体験をしているからで、そのころ私はよく「黄色い夢」と呼んで母に訴えた怖い夢を毎日のように見ていた時期があったからで、後年京都の千寿王院を訪れ千一体の観音を見たとき観音の光背の丸い姿をみてあの時に見た夢がその光背であったことに気づいたからであった。そのころもちろん私は仏像など一度も見たことはなくまして光背の金色の光がまるで黄色い歯車のような形をしていたことなど全く知らない3歳ぐらいのことだったからで、もしかしたら私の前世は当時多くの人々を犠牲に作られた金ぴかの千一体の千手観音を見て恐れおののいた人物が生まれ変わったのかもしれない、と密かに考えたものだった(今でいえば多額の税金をつぎ込んで行われる万博のようなイヴェント事業)。しかも圧倒的な数の光背が歯車のように次々と押し寄せてくるかのような光景はまさにあの千一体の観音像の姿がなければ作り出せないものだった、もしそれが彼らのように私も誰かの生まれ変わりだとしたら相当昔に私は生きていた人物の生まれ変わりで彼らのようにわずか7,80年前の人ではないことは間違いなくそれから考えても戦死した彼らは一度も成仏できずにどこかをさまよいそしてたまたま彼らの生まれたときに霊としてのり移った可能性があるのではないだろうか?。とすれば他にも彼らのように心ならずも戦死した霊が大勢誰かにのり移っている可能性があるのではなかろうか、TVの編集でなくこの物語が見た通りのものだったとしたら魔訶不思議なものを見たような気持だったが未だ科学では取り扱いできない一回こっきりの現象などがこの世にはいっぱいあり、この世は人間の能力では計り知れない奥深い世界である。メディアに情報を提供する人たちもご自身の意図とは逆にメディアの意図に協力することが歴史の意図に反する可能性があることを考えていただきたい。<大災害(軍が国民を虐殺しているミャンマー大地震)や事件(全裸男の出現)など日本の危機はそのせいで起きているかもしれない>。


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2 years ago

異次元の国家矛盾は国会の他人事コント

 先日来東京都多摩地区の水道水汚染による被害について新聞などで騒がれている汚染物質は米軍横田基地から流出している疑惑があっても、アメリカ軍の拒否によってその特定が出来ないという。日本の領土でありながら米軍基地は日米地位協定の取り決めから汚染物質を垂れ流されて付近の住民に被害が及んでもその原因を調べることも出来ない、これは何も横田基地に限らず全国どこの米軍基地でも同じで、日米地位協定がある限り日本側の権利が阻害されているのは承知の通り、問題は今国会で盛んにやり取りされている岸田総理の新たな反撃能力という武力攻撃の問題である、それは日本側が米軍基地内部の調査さえ拒否されているアメリカ軍基地がもし他国軍から攻撃されたら日本も武力攻撃をもって反撃しなくてはならない、という矛盾が生ずることである。米軍の垂れ流す毒物によって周辺の日本人が汚染されても調査もできない米軍基地が攻撃された時だけ何故日本の武力を使って反撃もしくは先制攻撃しなければいけないのか?、そんな取り決めのための岸田総理の「反撃能力」とは一体何なのか。少なくとも今の日米地位協定からすれば日本の米軍基地は日本の領土ではない、治外法権のアメリカ軍領土と同じであり、そこに外国軍が攻撃をしたからと言って日本が反撃する合理性はどこにも存在しない。もし今の日本政府の説明に日本国民が納得するなら、先に日米地位協定をまず廃棄して日本の領土に返してから米軍基地を日本側がどうするのか決めてから、改めてこの反撃能力の武力は議論すべきではないか?。今米軍基地は実質日本の領土ではない、基地内の汚染物質の調査も出来ない米軍基地をなぜ日本が守らなければいけないのか、こんな矛盾で日本人の健康被害には全く見向きもしない米軍基地など日本を守るどころか日本にとっては危険極まりない存在なのは現実を見て見ぬふりをする日本政府の政治家にしかその存在は有難いものには到底見えない。そんな米軍を何故日本の武力が守らなければならないのか、これでは本末転倒、日本がアメリカを守っているだけだろう。今の国会でのやり取りは滑稽な漫才のボケ突っ込みにしか見えない。矛盾の上に立つコントはお笑い芸人に任せるべきで、本当の日本政治家ならまずこの矛盾を国家としてどうするのかが先決だろう。

1 year ago

ストレスの時代は高くつく

 あぁもう体がついていかない、つい1週刊前は35℃近い温度からこの頃は最低温度が10度近くまで下がりこの温度差にモヂィリアーニの20センチ近い鼻がなければ直接空気も吸えなくなりあの細長い顔がとても羨ましい、アハハ、そしてゴッホのうねり曲がった植物や家もきっと昼と夜の温度差の中ではあんな風に曲がりくねってしまうのもほとんど正気のようにさえ感じるだろう。彼らの優れた感性は既にこの世界はそんな概念はさっさと捨ててしまわないと生きられないぞ、と言っているみたいだ。もう少し時間がたつとあらゆるものが形を失いどろどろの絵の具を溶かしてぶちまけたような世界に変わってしまうかもしれない、ゴッホでさえその形を見分けられない世界が出現するかもしれない、既に音楽の世界はそれに近いではないか、昨日久しぶりにPaul=desmondのサックスを聞いたがその音楽のシュワシュワとした小川の様な流れは21世紀には遠い世界のおとぎ話のようになってしまった。これからは溶岩が直接吹き出す道端で見事に咲き誇るガラスのグニャっとした花を愛でながら橋の上で恐る恐る赤い池の中を泳ぐ細長い四分音符のような鯉の裂けた口に鉄の溶けたえさを与える時代がきっとくるに違いない。私も今はもう何を口に入れたらこの体が喜ぶのか分からずにいろいろ食べ物を見ながら、今スーパーに並んでいるものが本当に人間にふさわしいものなのか、いつも訝しんで結局家にあるものをなかなか食べ物として認識できなくなっている。いやいやこれは夢なんかではない、これからはきっと金のブレスレットを油炒めかなんかして食べる時代になる、安物の真鍮メッキの首飾りの酢の物など胸やけして喉を通らなくなるだろう。

1 year ago

ガンバレるーや

 夜も深々と更けて夏の今頃なら時もちょうど丑の刻、しかしお化けが出るのは何も夏だけとは限らない、こんな深夜にもどこかで電話をして商売の話でもしているのか、その人物は私の勘ではおそらくコロナ過でそれまでうまくいっていた仕事が思うようにいかなくなり、今必死になってその巻き返しをしているのではないか?、と。人知れず夜も寝ずに努力するからやがてそういう人物が成功するのがこの世の常、そう言えば麻生副総理も何やら今回もまた物議をかもす話をしたとか、ハハ人を褒めたことがない人物は照れ隠しにそんな話をするものだが、大臣として人の上に立つ人物が他人に言われずとも動くなぞ当然のことで、それくらいのことで褒められても当人は大してうれしくもないだろう、大災害が起きても動くことさえしない担当大臣が居ることを心配する方が同じ政治家として人らしくはないか?。それよりも今夜は人に笑われるのが商売の芸人さんの話でもしようか、いつもの日曜日二人の女芸人さんが今夜はインドネシヤに言ってきたというたった3日で現地の文化を習ってきたという話し、それにしても<ガンバレるーや>という名前が芸人さんになる前の二人の物語を既に語り尽くしているような、ハハ。だからこそあんな苛酷な仕事でも頑張れるのだろう、それから見ると政治屋さんなど実に甘やかされた商売ではないか。自分と同じ人間を殺しておいて祝杯を挙げられるなぞよほど人間を見下げるご身分でなければそんなことはできまい。今の世にはそれこそ生きるために夜も寝ずに必死になっている人たちがごまんといるのだ、今ちょうど午前二時、そんな人たちが今眠らずに何をしているか、それを思うだけで私も気持ちが疼く、つい先ほども外国人の女性が軽自動車で人目を忍ぶように静かに出かけて行った、そしていつも夜明け前にそっと帰ってくる。彼女も生きるために言葉も分からぬ国で必死に生きている、その命を誰がどんな権利で左右できるものか。そんな人たちの生き方がほかの誰かの生きる支えになっているのが世の中というものだ、<ガンバレるーや>という名前の人たちが今日本中に溢れているのだ。

ー酔ゐの眼に凍てつく星の縄暖簾ー

1 year ago

税金の使い道と国の未来

 所詮同じ穴の狢同士、日本の政治状況はそんなに変わるはずがない、がひとつ言えば自民と立憲では立つ位置が全く違う。政権の土台に立つ自民が政治資金パーティーを開けば自民からたっぷり補助金がいっている大企業からキックバックがたんまり寄せられるが、政権に無縁の立憲がいくらパーティーなど開いても大企業のキックバックなど一銭も入らない。その差は月とスッポン、ハハ。それが分かっていながら立憲もこの期に及んでパーティーなどと自民と同じ資金集めをの愚策をやるとは。この国の政治状況はただ足の引っ張り合いをして国の弱体化を進めるだけの悲しい利権貧困ぶり、政治が頑張れば頑張るほど国が貧していく逆スパイラルはまさに否定原理の働く悲劇国家、皆さん頭の上に大団扇をもつ天狗大臣や鬼官僚をそろそろ駆逐してまともな国に変えましょう、国民を威圧して搾取する今の政治行政がいかにこの国を疲弊させているかもう目の前で散々その現実を見たでしょう。右や左ではなく日本独特の姿が既に否定的な破壊神であること、破滅を孕む利権政治が国を蝕む現実を私はリニア建設の姿に提言しました、中央本線、中央自動車道がわざわざ南アルプスを迂回して作られた経緯を話し、何故リニアが今も活発に造山活動を続けるその南アルプスを突っ切る暴挙を成し得たか、この国の政治のコワサは既に証明済み。それが静岡県知事選の結果にも出ている、それを無視してまだ進む?。東海道新幹線4本分の工事をこのまま進めれば一体何が起きるか、まぁやりたいならおやりなさい、普通の新幹線も既に時速300㌔を超えもう400㌔近くスピードを出せる今、何故4倍もの電力を使いリニアを走らせる必要があるのか、もっと別にカネを使う道はいくらでもあり、相撲を使って石川県を盛り上げる前に直接被災地を応援しよう、せめて。

1 year ago

言葉でなくデータで示せ、それが全てだ

 もうそれについて多くは書くまい、何故ならモノが見える人にはこの騒ぎが日本の命運を握っていることは分かっているからだ。分からない連中だけがぎゃあぎゃあ騒ぎ立てている、もう世界は基本的な日本の在り方に気付いているから、その代弁者が台湾の次期総統候補者の言葉であり、「日本政府の言葉ではなくデータを示せ」、と言っているが、その言葉こそ日本の命運を物語っている。先日日本の副総理が訪問して国交のない台湾にかけた言葉に対するあれは返答であり、そして世界の代弁者でもある、ニューヨークタイムズ紙さえ「懸念の放出が始まった」と書いていた。そのことが理解できないバカがギャアギャア騒ぎ立てている。さぁ日本人よこれが最後の戦いになろう、そのことを心して臨め、自分たちの失敗による失敗した結果の水の放出が自分たちの命運を決めるのだ、だれに文句を言う筋合いがある?、「透明性を確保している?」そんなことは最低限の責務だしその責務さえ疑われているから数値データの公表が必須なのだ。もうことは決したのだしかも自分から。それだけが全てだ。<権力もメディアも反社勢力と完全に一体化している日本は、国葬しても国賓の誰も来ない自ら国家を否定するヤクザ国家のままで本当に行くのか?>。

3 months ago

<殿、無念でござる>

 賃上げの季節、NHKの解説でも言っていたが日本の9割を占める中小企業は賃上げどころの騒ぎではない、わずか1割の大企業だけが5,6㌫の賃上げをしても大騒ぎするほどの効果がないのは既に実証済みだが毎年大騒ぎするのはそれが伝統だからで、過ぎてみればまた実質賃金の目減りで一年が終わり。この繰り返しをもう終わらせたいとは思わないのか?ハハ。今年はこの格差がさらに広がりそうだと誰かが言っていたがその声はかき消されて誰の耳にも届かない。幻想だけが大手をふるって行く日本、大声でそれを叫ぶ者だけが優先されるのは保守王国の特権が優先されてきた歴史大国の習わしだからか、夫婦別姓の問題もせっかく連合の吉野会長が自民党大会に出てまでその実現を呼びかけたのに反応はまるで蛙の面に小便の如し、👅舐めずりしたかど~かは知らないがにべもなくそっぽを向かれてしまった。既に茹でられ真っ赤になっているカエル殿怒っているかどうかも定かに見えず、保守王国の基本を崩されてたまるかと同じ壁問題もやたら中身を複雑化させて結局別性問題と同じすったもんだの繰り返し、賃上げ問題だけでなく日本の根底から変える、という石破総理の文切り口上よろしく今年も結果は何一つ変わらず変わりゆくのは日本そのものが崩れて行く姿が毎年悲惨なほど目に付くばかり。しかもアメリカの変わりすぎる姿をただ茫然と見つめるばかりの保守王国はなすすべもなく外側からまるで城の石垣が崩されていくように傾くばかり、何時までその姿を残せるのか?刀折れ矢尽きて「殿無念でも3さる」となるまでこのまま行くのか。子供の自殺対策を社会全体で?、保守文化に対する責任を社会の責任に擦りかえる保守政治の常とう手段に。<国破けて既にひとでなし>。

2 years ago

ロシアより歴史惨劇のレクイエム

超越的現象学

 ほとんど梅雨末期のいたたまれない今日この頃、家の中にあるものすべてにカビの毛が生えだしてきそうな不愉快さは日本でも今が最も危険な時期に入ったか。空を見上げればどんよりと黒く垂れ下がった雨雲がまるでサタンの子供たちにその黒い乳房を含ませようと思いっきり毒の入った乳をため込んで「さぁ好きなだけお飲み」と言っているかのようだ。そのお陰なのか地上では今日もコロナの猛威が毎日人を新しい病の入口へと誘い込みその黒い乳房を与えて苦しみに誘う母親の狂った愛情で深く傷つく人々がのたうち回っている。さてもそんな時には静かに回転いすに深く腰を下ろし「惡の華」でも紐解きながら静かに唇薄き母の愛に餓えた詩人のこの世のものとも思えない恋の酸えた排気の残り香でも味わいながら夢想の世界に旅立とうではないか、おうそうだ、こんな時にちょうど良い飲み物が食器棚のグラスの中に飲み残してあった、あれを燻らしながら一口その芳醇な煙立つ喉が掻き切れそうな雫で今宵は激しい動悸と噎せ返る様な豊かな黴臭いワインに酔い痴れようではないか。そして夢の中に恋人とも母親ともつかない二人の女性を誘い込みいつしか二人が悲しみに物思いに陥る前に用意しておいたレコードを回しながら陽気にDJさながらまたとない心地よい昼間のうちにたっぷりと貯めておいた明かりをその上に降り注ぎながら「この世界に愛あれ」と叫ぶのだ。それだけで十分ではないか、誰も幻想の世界に豊かなブドウの毒汁など持ち込むものはいないのだから。そういえばいつからか地上はいつもかつて物静かなほのかに木々の葉が清浄な一滴を麦わら帽子の下の青白い額に掬い落してくれた緑が黒い妖怪の手のように気味悪い塊になり、誰も口を利かなくなって開き切った口の目の先には自ら命を絶つ国の赤黒い舌が垂れ下がっているのを見ているだけだ。

henokaapa - 超越的現象学
超越的現象学

現代の様々な現象についての考察

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